後の犬
この「後の犬」(うしろのいぬ)という曲は、1998年、メジャーデビュー直後に、それまでのカセットテープMTRからADAT&O2Rのフルデジタルシステムへ移行して、すぐに作った曲のひとつだ。 (英語バージョンは完全2026新録で"The Dog Behind") ひとまずベースラインひとつのループから始めて、そこへどんどん音を重ねていき、後…
この「後の犬」(うしろのいぬ)という曲は、1998年、メジャーデビュー直後に、それまでのカセットテープMTRからADAT&O2Rのフルデジタルシステムへ移行して、すぐに作った曲のひとつだ。
(英語バージョンは完全2026新録で"The Dog Behind")
ひとまずベースラインひとつのループから始めて、そこへどんどん音を重ねていき、後から歌詞とメロディを乗せた。
いわゆる歌モノ的な手法ではなく、完全にブラックミュージック的な手法。
リフとグルーヴから作るやり方である。
歌詞をどうやって書いたのかは、もう覚えていない。
ただ、テーブルの上に白いプリント用紙が置いてあった、その景色だけはたしかに覚えている。
私の歌詞の書き方には、大きく分けて二種類ある。
ひとつは、意味をしっかりなぞりながら書くやり方。
もうひとつは、自動筆記とでもいうのか、超リラックスして指が気持ちよく動く文字を、そのまま並べていくやり方だ。
この「後の犬」は、完全に後者である。
だから未だに、この歌詞の意味は自分でもよくわからない。
しかし、こういうふうに書いた歌詞は不思議といろんな深読みに、違和感なく耐えられる柔軟さがある。
どう深読みしても、それなりに辻褄が合ってしまうのである。
この曲が、20年以上の時を超えて、いま自分の手で再構築されることになるとは思ってもみなかった。
当時の自分の中では、作ったことすら忘れていたくらい、どこか地味な印象の曲だった。
けれど、この曲が好きだと言ってくれる人は、昔から意外と少なくなかった。
そういう、不思議な残り方をする曲なのだと思う。
目の前に現れた瞬間よりも、通り過ぎたあとに妙に気になる。
ふと通り過ぎた、後の犬のように。
Sugarfields "The Dog Behind"
Stream / Download:
https://nex-tone.link/A00216800
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