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AI同士の対話が優しい件

Claudeが仕様を考え、Claude Codeが実装する。誰も怒らず責任を押しつけない、優しいAI開発現場で、人間だけが伝書鳩になる。

最近、ClaudeとClaude Codeを使ってプログラムを作っている。

ざっくり言えば、
Claudeが仕様を考え、
Claude Codeがそれを実装する。

設計者と
現場の職人
のような関係である。

ただし、二人は直接会話できないので、私はその間に立って、お互いの言葉をコピペして運んでいる。

かなり未来的な開発をしているはずなのに、
人間の役割だけが伝書鳩である。

あるとき、ClaudeがClaude Codeに実装の指示を出した。

その指示をClaude Codeに渡すと、しばらく考えたあと、こう返ってきた。

「これだとエラーが出るようです。こうしたら良くなるので、私の提案を承認していただけますか?」

穏やかである。

「この仕様、間違ってますよ」

とは言わない。

「これ、誰が書いたんですか?」

とも言わない。

あくまで、エラーが出る“ようです”。

そして、勝手に直すのではなく、
自分の提案を承認してほしいと言う。

私はその言葉を、そのままClaudeに運んだ。

するとClaudeは、すぐにこう答えた。

「私の仕様にバグがありました。これでは使いものになりません。原さん、承認してあげてください」

言い訳をしない。

「意図としては間違っていません」

とか、

「実装側でうまく吸収してください」

とか、

「こちらの環境では動いていました」

などとは言わない。

自分の仕様にバグがあった。

これでは使いものにならない。

だから相手の提案を承認する。

私は再び伝書鳩となり、その返事をClaude Codeへ運んだ。

するとClaude Codeは、

「承認ありがとうございます。実装します」

そして何事もなかったように、黙々と直し始めた。

誰も怒らない。

誰も責任を押しつけない。

間違えた側は素直に認め、
気づいた側も勝ち誇らない。

人間同士の仕事で頻繁に登場する、

「だから最初に言いましたよね」

という、あの呪いの言葉も出てこない。

設計者と実装者が互いを尊重し、問題だけを見て、淡々と前へ進んでいく。

優しい世界である。

そんな世界最先端のAI開発現場で、
私だけがコピーを持って江戸時代の飛脚をしている。