← Back to notes

直感は、だいたい正しい

理屈よりも、理論よりも、合理性よりも。 最後に信じるべきものがあるとしたら、 たぶん直感だ。 ──などと言うと、 「感情的だ」とか 「再現性がない」とか 「ちゃんと考えたほうがいい」とか、 いろいろ言われそうだが、 正直に言ってしまえば、 私はもうその議論にあまり興味がない。 なぜなら、 人生の後半戦に入って気づいてしまったからだ。 直感…

理屈よりも、理論よりも、合理性よりも。

最後に信じるべきものがあるとしたら、

たぶん直感だ。

──などと言うと、

「感情的だ」とか

「再現性がない」とか

「ちゃんと考えたほうがいい」とか、

いろいろ言われそうだが、

正直に言ってしまえば、

私はもうその議論にあまり興味がない。

なぜなら、

人生の後半戦に入って気づいてしまったからだ。

直感を無視した選択だけが、

あとで必ず説明を要求してくる、

という事実に。

たとえば、

誰かから仕事の話を持ちかけられたとき。

条件は悪くない。

話も筋が通っている。

相手も丁寧だ。

それでも、ほんの一瞬、

相手に対しても、

そして自分に対しても、

「なんか媚びてるな」

「やけに気を使ってるな」

「遠慮が混じってるな」

と感じることがある。

その違和感は、とても小さい。

一言で説明するのは難しい。

だから私たちは、ついそれを無視する。

・考えすぎだよな

・自意識過剰かもしれない

・大人なんだから飲み込むべきだ

そうやって、

頭で直感を説得しにいく。

だが、ここでひとつ断言しておきたい。

その説得は、だいたい失敗する。

直感を無視して選んだ道は、

あとから必ず

「理屈の追加工事」が始まる。

「いや、これは長期的に見れば……」

「今は我慢の時期で……」

「学びもあるし……」

説明、説明、説明。

気づけば、自分自身に向けて

延々とプレゼン資料を

作り続けている。

一方で、

直感的に「するっとOK」な選択は違う。

理由を考える前に、

身体がもう前を向いている。

迷いが生まれない。

後悔が発生しない。

うまくいくかどうかは別として、

不自然な言い訳だけは

一切残らない。

直感とは、

衝動でも、ワガママでも、

単なる気分でもない。

それは、

経験の蓄積が

言葉になる前に出した、

最短距離の答えだ。

若い頃は、

直感と勘違いした勢いで

失敗もした。

でも今は違う。

失敗も成功も、

十分すぎるほど通過してきた。

だからこそ分かる。

直感は、思考を省略した答えではない。

思考をすべて通過したあとの、

沈黙の結論だ。

何かを選ぶとき、

無理に納得しにいかなくていい。

説明が必要な時点で、

それはもう

「違う」というサインかもしれない。

何も考えず、

ただ、するっとOKな気分になること。

それだけを選べばいい。

派手な正解じゃなくていい。

褒められなくてもいい。

理解されなくてもいい。

直感を裏切らない選択は、

少なくとも

自分を消耗させない。

そして今の私は、

それだけで

十分だと思っている。

制作環境AMATERAS STUDIO / AMATERAS SHOPhttps://amaterasshop.base.shop/